×

CATEGORY

HOME»  ご挨拶

ご挨拶

看板

山葡萄工房は天然山葡萄籠の本格専門店です。
当社では、山葡萄籠をより多くの方に堪能していただくために北アルプス工房および海外工房を設け、お客様のニーズに合わせ、制作をいたします。

天然素材の素晴らしさは何といっても、使うごとに味が出てくることです。
籠を手に入れたその日から育て上げられたものは、唯一無二の宝物になります。山葡萄は昔から実は食に、蔓は様々なものに使用されてきました。古くは今から約5,500年前から4,000年前の縄文時代の集落跡の山内丸山遺跡よりヒノキ科の樹皮で編まれた籠の化石が発掘されています。そのような昔ながらの編みの技術を用い山葡萄の籠を現代風に甦らせ、さらに洗練された籠に編み上げることにより“山葡萄籠”を多くの方に堪能していただいてまいりました。
そんな日常的に使用されていた山葡萄籠ですが、現状では高額で希少性の高い「いつかは持ちたい籠」になっています。
山葡萄工房では「幅広い年齢層の方々に気軽に使っていただく」をコンセプトに、高品質・低価格で和服・洋服を問わず使用できるお客様の声に対応をした新しい商品を作り出していきたいと思います。
また、山葡萄籠工房で厳選された上質な蔓は見た目、質感ともに今までに感じたことがない喜びを与えてくれます。
今後とも末永いお付き合いをよろしくお願いいたします。

皮種

削皮

削皮けずりがわ

削皮とは、皮の両面を薄く均等に削った蔓です。艶のある薄い飴色となります。

沢皮

沢皮さわがわ

沢皮とは、主に山岳部の沢沿いから山の斜面にあり、鬼皮をとった状態の蔓です。表面は白く光沢のある琥珀色となります。

国産皮

国産皮こくさんがわ

国産皮とは、奥深い山麓の沢沿いに生息しており表面は白く輝き使用とともに光沢のある濃い飴色となります。

胡桃皮

胡桃皮くるみがわ

胡桃皮とは、山麓などに生息をしこの皮を剥ぎ 一本一本丁寧にハサミでヒゴ上に仕上げます。表面は黒く使用とともに 濃い光沢のある濡れ鳥色となります。

山葡萄籠制作工程

工程01

蔓の採取

蔓の採取
山葡萄の蔓は山の奥深く人を容易には寄せ付けない場所にひっそりと生息をしています。細いものでは小指ほどの太さで、太いものになれば太ももほどの蔓もあります。
これらを注意深く選別して採取をしていきます。

工程02

蔓の乾燥

蔓の乾燥
採取した蔓はゆっくりと風通しの良い日陰で乾燥をさせていきます。蔓によっては2年から3年ほど寝かせます。寝かせることによって蔓がより強くしっかりとしたものになります。

工程03

工程3

蔓の鞣しおよびひご作り
蔓の選別をしてそれぞれの太さへ、ハサミを使い1本1本切り分けていきます。この時に注意をしなければいけないことが、それぞれの蔓の繊維に沿って切り分けることです。そしてまた1本1本丁寧に鞣していきます。

工程04

籠編み

籠編み
蔓からヒゴとなった山葡萄をそれぞれの木型に合わせて丁寧に編み込んでいきます。ここから様々な山葡萄籠が生まれていきます。

工程05

工程5

仕上げ
新しく生まれてきた山葡萄籠を丁寧にブラッシングおよびハサミでの毛羽のカットをしていきます。

工程06

完成

完成
これらの工程を注意深く、丁寧にこなして私たちの山葡萄籠が生まれていきます。

使用上のご注意

使用上の注意

山葡萄籠と末永くお付き合いいただくためには、愛情がなによりです。

日頃のお手入れや保管方法で、籠の仕上がりもずいぶん違ってきます。
山葡萄籠工房では、天然素材の持つそれぞれの風合いや魅力を最大限に活かすことを心がけていますので、ご使用上注意していただきたいことがあります。

水・湿気

籠は本質的に水や湿気を嫌います。
水濡れした場合は、乾いた布などで水分を拭き取って形を整え、陰干ししてください。

ドライヤー・ストーブなどで乾燥

ドライヤーやストーブなどでの乾燥、高温な車中への長時間放置などは、天然素材を傷めますので、おやめください。

乾いた布

カビは発生してからでは手遅れです。カビの根が蔓の組織の中へ入り込み、取り除くことが難しくなります。
汚れ・高温・多湿の条件が揃いますとカビが繁殖します。風通しのよい涼しい場所などに保管してください。